今回は、少し耳が痛いかもしれませんが、とても大事なことをお伝えします。
日本は今、選択を迫られているのです。
時代の変化に取り残され転落するか、変化に対応し豊かな国を築くか。
そして、その日本を支えるのが「企業」です。
企業が変われば国も変わる。
だからこそ「今」、あなたに知っていただきたいことがあるのです。
日本は海外と比べて遅れをとっている
耳が痛い話かもしれませんが、日本は海外と比べて以下の点で遅れをとっています。
その理由は以下の通り。
・日本の労働生産性が低い
・グローバル化が遅れている
日本の労働生産性が低い
日本生産性本部により2020年に実施された「労働生産性の国際比較」によると、日本は経済協力開発機構(OECD)加盟38ヵ国のうち23位でした。
なんと、日本の生産性は、首位のアイルランドの約4割しかありません。
加盟国の中でも、日本は平均値より低い労働生産性となっており、ワークスタイル改善が急務であることがわかります。
この結果の原因は、日本企業のビジネスイノベーションに対する感度の低さと収益力の無さが原因です。
グローバル化が遅れている
日本のグローバル化は、先進国に比べ大幅に遅れています。
その理由は、日本人が以下のような特性を持っているからです。
・働き方の多様性に関する理解がない
・語学力に自信がない
・海外での暮らしに不安を感じる
・海外に魅力を感じない
日本ではいまだに「正社員信仰」が根強く、柔軟な働き方に対する理解がありません。
そのため、日本人は国内転勤でさえ嫌がる状況です。
「海外で働く」という選択肢は、ほとんどの人がまず思い浮かばないと言っていいでしょう。
日本では、日本人だけと生活し、遊び、学び、働くことになれている人がほとんどです。
様々な国のメンバーと一緒に働いた経験がある人は、ごくわずかと言えるでしょう。
また、日本人が語学力に自信がないのは、英語学習に問題があることも原因です。
・和訳を前提とした英語学習
・発音の訓練が少ない
・英語を使う機会が少ない
読み書き中心の偏った学習になっているため、実際に海外の方とコミュニケーションを取ろうとしても、なかなかうまくいきません。
理想的な英語学習 | 日本の英語学習 |
---|---|
聞く・話す・読む・書くをバランスよく行う | 読み書き中心の偏った学習 |
上記のような理由により、日本ではグローバル化が大幅に遅れています。
厚生労働省によると、21年時点の外国人労働者数は172万人となり、「外国人雇用状況の届出」が義務化された07年以降で最多を記録しました。
日本で働く海外籍の人材が増える中、今後は海外の方々と働く機会もますます増えます。
このような状況の中で、「働き方の多様性に対する理解がない」「語学力に自信がない」といった状況は致命的と言えるでしょう。
グローバル化に理解がない日本に対し、例えばEUだと、別の国で働くことは当たり前のように行われています。
ドイツ | EU域内の国籍を持っていれば労働許可は不要 |
フランス | 欧州経済領域(EEA)、スイス、モナコ、アンドラ、サンマリノ籍であれば労働許可は不要 |
最近変わり始めた「働くスタイル」の概念
現代では、会社に出社しなくてもできる仕事や職種が増えてきました。
それに全国各地を移動しながら、コワーキングやカフェなどを使ってリモートワークができる時代です。
もはや場所にとらわれて働く必要はありません。
例えばエンジニアなどは、フルリモートで働く案件も非常に多く、地方に居ながらでも仕事ができるのです。
そのため、従来の働き方に囚われるのではなく、常に「仕事」や「働き方」を見直し、アップデートする意識が大事となるでしょう。
「働きがい」に対する概念にも注目すべき
現代では、「仕事中毒」や「過重労働」が問題視されています。
そのため、「熱い想いを持って働く」という価値観は、時代遅れのようにとらえられるでしょう。
しかし、そのような「ゆるい価値観」があるからこそ、日本人の労働生産性は下がり、グローバル化も大幅に遅れているのです。
日本の「一人当たり労働生産性」は、OECD加盟国中22位でG7では最下位となっています。
未だに「労働時間が長い = 生産性が高い」という考え方があり、「労働時間を減らし、単位時間あたりの生産性を上げる」という価値観が浸透していません。
少子高齢化で労働人口の減少が進む日本において、このまま生産性が改善しなければどうなるでしょうか?
きっと、経済力の低下は避けられないでしょう。
「生活のためだけに最低限の仕事しかしない」という価値観は、日本を三流国以下にさせる危険性すらあるのです。
本来なら、仕事を通じて社会に価値を生み出すことこそが「働きがい」となり、それが「生きがい」に繋がるはずです。
海外の労働者のように自ら仕事を作り、やりがいを見出していく働き方を手に入れれば、きっと日本人の幸福度も今より上がることでしょう。
「ワークスタイルの見直し」と「働きがい」のアップデートが必要
今後、日本が生産性を今以上に向上させるには、「ワークスタイルの見直し」と「働きがい」のアップデートが必要です。
ワークスタイルの見直し
ITの発達によってテレワークが可能になったように、テクノロジーの進歩によって実現できることも増えています。
それに、国の経済状況や政治の方針も、時代とともに変化していくものなのです。
労働人材を取り巻く環境も、以下の要素に影響を受けて日々変化しています。
労働環境に影響を与える要素 | 説明 |
---|---|
DX | デジタル技術を活用して人々の生活をより良いものへ改善すること |
テレワーク | 従業員がオフィスに出社せず会社以外の場所で働くこと |
ジョブ型雇用 | 職務、勤務地、時間などの労働条件を明確に決めて雇用契約を結び、雇用された側はその契約の範囲内のみで働くという雇用システム |
VUCA | ビジネスにおいて不確実性が高く将来の予測が困難な状況であることを示す造語 |
上記のような要素の影響により、現代人の仕事に対する価値観も変化が加速していっているのです。
このような変化の激しい時代に適応するため、過去の経験や学びを手放し、新しい知識やスキルを習得する「アンラーニング」が必要だという声も増えています。
企業や人は、一度成功を手に入れるとノウハウや価値観が固定化されやすく「ずっとこの方法でやればいいんだ」と思い込んでしまいがちです。
しかし、時代がどんどん変化していく中で、ビジネス戦略が固定化されてしまえば、当然のように業績は低下していきます。
だからこそ、時代の変化に合わせて柔軟に変化していかなければいけないのです。
それは「ワークスタイル」に関しても一緒です。
少子高齢化が進む現代において、日本企業はこれまでよりもさらに「生産性」に目を向ける必要があるでしょう。
そうしなければ、世界からどんどん取り残されていってしまいます。
「ワークスタイルは時代に合わせて変化するもの」という前提を持つことが大事なのです。
働きがいのアップデート
これまでの日本人は、「何事も周りと同じ行動をする」ことを重視してきました。
しかし、人間の単純作業をテクノロジーがどんどん代替していっている現代において、「クリエイティビティの欠如」は非常に危険です。
これからは、人間がもつ本来の強みである「クリエイティブな発想」が求められる時代となります。
日本人独特の「何事も周りと同じ行動をする」という価値観を変えていかなければ、仕事はますます無くなっていくでしょう。
海外労働者の「仕事」に対する概念は、以下のように日本人とは大きく異なります。
・給料は成果によって決まる
・社歴は関係ない
・入社まもない社員でも意見を言える
一方、日本の「仕事」に対する概念は、まだまだ古い考えに縛られています。
・年功序列制が当たり前
・成績が良くても給料は急には変わらない
・上からの命令を素直に実行するだけ
このような労働環境の中では、野心を持って上を目指す人材が育ちません。
今の日本には、一人一人の個性やライフスタイルに合わせ、柔軟に働き方やキャリアを選べる環境が必要なのです。
「自分の頭で考え、働き場所を選び、働く時間を決める」
そういった自律的な働き方を尊重する理念を持たなければ、海外労働者との差もますます広がっていくでしょう。
今の日本には労働環境も含めた「働きがいのアップデート」が必要なのです。
新しい働き方「ワーケーション」とは?
「ワーケーション」とは、Work(ワーク=働く)+Vacation(バケーション=休暇)を合わせた造語です。
そのため、リゾート地や温泉地で休暇気分を味わいながらも仕事ができるスタイルのことを「ワーケーション」と言います。
企業がワーケーションを導入するメリット
企業がワーケーションを導入するメリットは以下の通りです。
・有給休暇の取得率が上がる
・従業員満足度が向上する
・採用活動のアピールポイントになる
有給休暇の取得率が上がる
休暇型のワーケーションを利用する場合、有給休暇を利用して社員に休みを提供することができます。
有給休暇の取得率があがって、企業のイメージアップにつながるでしょう。
従業員満足度が向上する
会社以外の場所で働くワーケーションは、会社の負担で観光地やリゾート地に足を運べる魅力があります。
自由度が高く面白い取り組みを実践する企業は、社員にとって「働く意味」を見出しやすい環境と言えるでしょう。
従業員満足度を高められる、素晴らしい取り組みになります。
採用活動のアピールになる
ワーケーションを導入すると、企業の魅力度が高まり、就活生にアピールするときの材料にできます。
優秀な人材を確保するために、素晴らしい労働環境を提供してみてはいかがでしょうか。
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